< 休むということ① >空いた時間は、無駄な時間?—kosococo.妹

いつの日からか、「時間の隙間」=「もったない時間」と思うようになっていました。
ぼ~っとする時間、数十分の時間の空きも、何かやらないと「もったいない」!
いつからなのか?
元々そういう思考にはあったと思うのですが、
その傾向が強くなったのは、子どもが生まれたころからでしょうか。
子どもの用事や毎日変わる子供の体調管理、家事をこなすことに精一杯で、
自分の時間の確保がとても難しくなり、
より一層その隙間時間をギューギューに埋めるようになっていました。

ありがたいことにお仕事は出産後も自宅で続けられていたので、
日中思うようにできなかった仕事は、
夜な夜な深夜から朝方までやったり。
それでも仕事を続けられる、クライアント様に喜んでもらえる喜び・やりがい、
変わらぬ社会とのつながりが、私には大切でしたし、
楽しかったのでした。

しかしそんな生活を3年ほど続けたある日のこと、
脇腹にムカデに刺されたような湿疹ができました。
こんなとこ、虫に刺された覚えはない。
以前、娘が、毛虫を触ってもいないのに、
風で飛んできたであろう蛾の毒針によって毛虫皮膚炎になったことがあり、
「それかな~」くらいに思っていました。

その当時下の子が0歳か1歳くらいで、絶賛「母親モード爆発中」だった私は、
「自分のことは二の次、こんな湿疹大したことないわ!」と、
病院にもいかず、市販の虫刺され薬をグリグリ塗って過ごしていました。

しかし、何日たっても一向に湿疹が引かない、むしろ広がり続けている。
それでも病院に行くこともなく、なんだろね~といった感じ。

そしてたまたま娘が皮膚科にかかる用事があり、
「じゃ~ついでに」といった感じで、皮膚科を受診すると。。。
それはただの湿疹ではなく、「帯状疱疹」というものでした。


『帯状疱疹』とは・・・
水疱瘡として感染したウィルスが体内に長きにわたり残っていて、
普段は免疫力により大人しくしているのが、
過度なストレスや加齢により、体内で活発に動き出し、神経系に移動、
結果皮膚に出てくる、という神経系を脅かすウィルスの活動ってことを
のちに知ることになります。


皮膚科の先生に「なんで放っておいたの!もう手遅れかもしれない」と怒られても、「はい?」といった感じでした。
帯状疱疹は「発疹が出てから72時間以内に薬を飲みはじめることが望ましい」という
治療においてのリミットがあるらしく、
私はこれを超えてからの治療になったので、
「後遺症が残るかも」とかなり医者に脅されました。

だってそんなの知らないよ~ (;^_^A

幸い日常を脅かすほどの後遺症は残りませんでしたが、
今でも疲れてくると、
湿疹が出ていた方の指先にピリピリ感を感じるようになり、
それが出てくると「あ、休まなきゃ」と気づくようになりまして、
ちょっとした体調のバロメーター的な、便利な機能となっています。(*^。^*)チガウダロ!

後日、小児科の先生にその話をしたら、
「おかあさん、大変だったんだね…」ととても深刻に励まされまして、
「いや、そんな大変なつもりは…」と思いつつ、
初めて「もしかして、自分が思う以上に無理してんのかな?」なんて
そこで気づかされた出来事でした。おそっ!

これが20歳くらいから先輩たちが教えてくれていた、40代の恐ろしさ。。。
若い頃、なぜ皆「40代になったら分かるよ」と言われてきたのか、
体をもってわかり始める。
本人は若い頃と変わらない気持ちでも、体はちゃんと40代なのか。。。

私の体も、生まれたときから私と一緒にいるので、
「このくらいやらんと気づかないだろ!」とあえて分かるように、
不調としてメッセージを送ってくれた、そんな気がしました。

>>>続く


コロナ感染拡大により、毎日、不安を抱えながらも職務に当たってくださっているすべての皆様に、心より感謝を申し上げます。
思いやりの心を持って・・・今は地元を楽しみましょう!



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