ついに来ました、クリスマス。
街はウキウキな人々でごった返し、まさにクリスマス本番。

私は先日の22日の夜、
東京フィルハーモニー交響楽団「第九」に行く機会があり、
東京オペラシティへ行ってまいりました。
私はこういうオーケストラの演奏を生で聴くのが初めてで、
いつか行ってみたいと思ってはいたものの、
なかなか行く機会がなく、
こんなクリスマス前の年の瀬に、なんて贅沢なんでしょう!
なんだか大人になったわ、私も…と、一人ほくそ笑んでいたのです。

そして、仕事が終わって会場に行ってみると、
演奏がもう始まっている模様。
「あ、早く行かなきゃ」と足早に入り口に。
すると入り口のご案内係の人たちが何人かこちらを見ています。
その中から一人の男性が申し訳なさそうにこちらに歩み寄って来ました。
ん?なに?この雰囲気??
半券を早く切ってよ、と言わんばかりにチケットを堂々と差し出す私たちに
その男性が、
「お客様、東京フィルハーモニーの演奏が先ほどもう始まりました。」
そうねそうね、聴こえてくるもんね、あのドアの向こうから。
で?
「あの、演奏が始まると途中入場はできません」
へ~、そうなんだぁ、さすが厳しいのね、

って、え?!え~~~~~!!!
それはつまり、あの、私たちは、その入れないということ?
気まずそうにコクリうなずく男性。
!!!!!!!!!!!!!!!!!

ドア一枚隔てた向こう側から、雄大な演奏が聴こえてくるのに、
ココまで来て、こんなに近くにいて、は・い・れ・な・い…。
人生、うまく行かない事はよくありますが、
その典型みたいな出来事。
あのドアさえ入ってしまえば…。
トイレ行くふりして、トイレと間違えたフリしてあのドア開けて入っちゃおうか…、
あのドアの前に立つ係の人に体当たりして、勢いと共に走って入っちゃおうか…、
人間、受け入れられない現実にぶち当たると、
どうにかうまく行く方法をあれこれ想像してしまうもんです。
実行に出すかどうかが、犯罪に手を染めるか染めないかの瀬戸際であります(大袈裟)。
突破して、つまみ出されるか、羽交い締めにされ、
警備室で「魔が差したんです」と泣きじゃくる自分しか浮かばなかったので、
泣く泣くもれて聴こえてくる演奏を背に、しっぽを丸めて会場を後にしました。

後々見てみれば、「楽章間のご入場はお断りしています」と書いてある…。
冷静に考えてみれば、常識か。
大人気分を味わいに行って、
「本当の大人じゃありませ~ん!」と大人たちからダメだしを食らったような、
そんなクリスマス前の寒い夜でした。

[写真]東京オペラシティのクリスマスツリーを思い出に撮ってきました(T_T)