イギリスのTeaTime菓子と言ったら何を思い浮かべますか?
いまや日本で珍しくなくなってしまいましたが
初めてスコーンを食べたときのあの感動は忘れることができません。

私は社会人スタートはなんと、広告代理店で働いておりました。
数年後どうしても「絵本」の勉強をしたくて
日本を飛び出し、ニュージーランドの南島にある小さな街ダニーデンで
ホームステイをしながら、学校へ通っておりました。
ダニーデンは、スコティッシュな文化が残っており
スコットランド出身のビバリー先生に連れられ
授業の間のTeaTimeには皆で紅茶を飲みながら
Cafeにたくさん並んでいるスウィーツをいただき
ビバリー先生のキレイなブリティッシュに耳を傾け
(まったく内容は理解していませんでしたが、とりあえず笑顔で・・・)
そして毎日着実に体重を増やしていったのでした(苦笑)
当時の日本ではまだ「Afternoon tea Room Cafe」もなく
今まで日本で味わっていたケーキ屋さんのデコレーションケーキとはちょっと違う、
このシンプルなスウィート達にすっかりはまってしまった私は
帰国後日本でも美味しいこのスウィーツを広めるべく
小さくてもいいからお店を出そう!!と本気で言っておりました。

ビバリー先生も共感してくださり、いっぱいお菓子のレシピをコピーして
下さいました。家族と初めて離れ離れになり、一人で初めての場所・始めての人々・・・とちょっとホームシックになりながらも
電車でクラストチャーチからダニーデンに向かうな車内でいただいたスコーンが
私とスコーンの初対面でした。

羊の毛で覆われたモコモコの椅子に座り、広大な景色を見つついただいた
スコーンは、お皿に無造作に添えられた生クリームとマーガリン、ラズベリージャム・・・クッキーのようなサクサク感と、ケーキのようなホワホワ感・・・
なっ、なんだこりゃ~・・・美味しい!!
私のスコーンレシピの元は、未だ変わらないこの電車で食べたスコーンの感動がベースとなっています。

留学の目的は「絵本(絵画)」勉強のはずでした。
すっかりAfternoon Teaにはまった私は食べまくり
当時10kg太って帰国しました。
ホームステイ先にいたマフューというソバカス顔の当時14歳のシャイな男の子は
ヘラヘラしながら、いつも目もあわせてくれなかったのですが
よく台所に立っては、美味しいお菓子をチャッチャと作り
一応勉強していた私の机にカタンと、温かい紅茶と一緒に一皿置いていくのでした。
それもあえて私が外でも見たことのないような、家庭のお菓子を!!
写真のお菓子もそのマフューが教えてくれたもの。
「Crumpetsクランペット」という見た目はパンケーキみたいですが
イーストが入っているため、モチモチの食感とちょっと塩っけがある
パンとホットケーキの中間みたいなおやつ。
これに彼はべジマイトというしょっぱいペーストをつけて食べろ!!
と言って毎回添えてくれてましたが、私はニュージーランドの濃厚なはちみつが
また大好きで、はちみつとバターをたっぷりつけていただいたのであります。
他にも、マフューには人参ケーキや・ショートブレッド・バタフライケーキなど
ご馳走になり、興奮している私にスーッとレシピをくれるのでした。

いざ、10kg太った身体と、レシピを持って帰国。
「 fluffy Muffin (ふわふわマフィン)」というダサい名前まで考えて
本気で店を!!と思っていた矢先に、「Afternoon Tea Room OPEN!!」
初めてAfternoon Teaに入ってお茶をしたときは「やられた~」と
涙を浮かべてくやしい~なんて思っていましたが、
今考えると「fluffy Muffin」なんてOPENしなくてよかった(爆笑)
その後、絵本作家の夢は持っておりましたが
葉山にある天然酵母のパン屋さん「葉山ボンジュール」から始まり、
どっぷり「食」の世界にお邪魔したのは言うまでもないですね(笑)

来月のhakoniwa kitchenはこの懐かしのAfternoon Tea Timeにポイントを
絞って企画しようかしらね?!