三沢厚彦さん、公開制作の模様をレポート—kosococo.妹

待ちに待った三沢厚彦さんに直接教わる、木彫教室に行ってきました!

2日間朝は10時半から、夕方17時くらいまで、
トンテン!カンカン!のみを木槌で打って、頑張ってきました!

私は申し込んだ時から、「自分ちの犬を作ろう!」って思ってました。
三沢さんの作品みたいにかわいく作れたら、いいな~なんて…。

しかし、いざ行ってみると…。
木材が思ったより小さい、そして長細い。
牛乳パックみたいな長方形だったのです。
「これではうちの犬のむっちり感が出ない、
出たとしてもちっちゃい……」

↓うちのむっちりした犬

どうせだったら、犬はど~んと重量感たっぷりに作りたい。

計画性のある人はこの時点で、もう下書きを終え、
ギコギコ~のこぎりで切り始めています。
やばい…出遅れてる…

その木材を私はじっと見つめる…ウ~ン…。
オッシャ、これだ!
木材を見つめていたら出てきたのは、
「王冠つけた皇女さま」
(犬を作ると言ってたのはどこへ…???)

さっそくイラストを紙に描き、それを木の全ての面になんとなく書きます。
あごのラインなどはなんとなく合わせて。

そしていらない部分はのこぎりで切り落とします。
大きな輪郭を作るのですね。
ギコギコ~、のこぎりなんて何年ぶりだろ?

三沢さんの作品と同様、使うのは「くすのき」。
切るとなんとも言えない、いいニオイが漂う。
お~サイコ~

……
でも、硬いな…、お前硬いよ。。。
ひとかけ切り落とすのに、もうぐったり…。
予想以上の体力勝負。

大きな輪郭ができるといよいよのみと木槌で輪郭をより作っていきます。
トッテンカン!トッテンカン!
これまた体力いるな。。。
ある程度削っていくと、
「ん?この面とこの面の線をどうやって繋げばいいんだっけ…」
普段、平面にデザインしたり絵を描いたりしているので、
意外にも立体的にモノを捉え、
そこにあるものとして削っていくっていう感覚が分からない…

なんてこった…

そこで三沢さんにコツを教えてもらった。
三沢さんは物腰柔らかく、とても丁寧に同じ目線に立って教えてくれて、
「?」がイッパイの私にもすごく分かりやすかった。

しかし、美術の授業ではこういうのってやってきたはずだけど、
十ウン年もやらないとこうもわからないものなのか…。
「ふふふ、あんた、意外と難しいじゃないの!」
一人ニヤリです。

どんどん無心になっていきます。
とにかくひたすら彫って彫って彫りまくりました。

この2日間は木としか向き合ってないってほど、
無心に彫り続けました。
こんな無心に一つのものに集中することもなかなかないので、
終わったら何か自分のカドが取れたような、
そんな新鮮さがありました。

最後、皆で作品を見せ合うのですが、
皆全然違うものが出来上がってました。
どれもこれもそれぞれにいい味があって魅力がある。
個性がちゃんと反映されていました。

同じように始めても、
人によってやり方は違うし、やりたい事も違う。
正しいやり方なんてなくて、自分流でいいんだな~なんて、
深イイ事を木彫を通して学びました。

私は自分で意外と大胆さがないなって感じたので、
今度はもっと大胆にど~んとしたの作りたいな~。

美術館内で普通に色んな人が見に来る中で作業したけど、
そんなの関係ね~ってくらい集中することができました。
もし知り合いが来ても話しかけづらい感じだったでしょう…。

三沢さんに最後サインもらっちゃった。
ネコ描いてもらえたのが嬉しかったな~!
三沢さん、楽しい時間をありがとうございました!!

引き続き、三沢厚彦さんの彫刻展「ANIMALS ’08 in YOKOHAMA」
横浜そごう美術館ショップ内にkosococo.商品販売はやっております!
是非是非お立ち寄り下さい!



シェアする